カチオン電着塗装は、水性塗料の水溶液を満たした電着槽内に直流電流を流し、陰(マイナス)極側にセットした電導性金属素材に塗料粒子(カチオン)を引き寄せつつ電気化学反応により不溶性ポリマー化し表面に析出・固着させて塗膜を形成する塗装法です。
一般的な特徴としては下記が挙げられます
- 素材全面に隅々まで接液させることにより、ムラなく均一で密着性の高い塗膜を形成できる。
- 防錆性の高い塗膜が得られる。
- 塗料のロスは極めて少ない。
- 自動化省力化により、品質の安定と生産性の向上が図れる。
- VOC成分が非常に少ない水溶性塗料を使用することで環境面・安全面に優れる。
- 製品の使用環境が屋外の場合、紫外線の影響を防ぐ上塗が求められる。
昭和化学工業のカチオン電着塗装システムについて
当社のカチオン電着塗装システムは下記の工程で構成され、前処理から焼付乾燥までの工程は自動で進行します。
各工程基準を遵守の上、常に最適な条件でのシステム稼働を維持することを品質管理の基盤としています。
- 1.ハンガー取付
- 2.予備脱脂
- 3.本脱脂
- 4.第一第二水洗
- 5.表面調整
- 6.リン酸亜鉛皮膜化成
- 7.第三第四水洗 純水洗
- 8.電着塗装
- 9.第一第二UF水洗
- 10.第五水洗 純水洗
- 11.水切り移動
- 12.焼付乾燥
- 13.検査梱包